先日、職場でこんなことを聞いてしまいました。
60代の上司が、「ここで座ってばかりいるから 脊柱管狭窄症になっちゃったよ」とおしゃべりをしていたのです。
脊柱管狭窄症といえば、とても痛くて苦しい症状。
座ってばかりいるから?
私も同じデスクワークじゃないの!
実は自分の仕事であるデスクワークが 脊柱管狭窄症になる原因になるかもしれないことを
全く知らなかったのです。
そこで 脊柱管狭窄症について調べてみましたので、皆さんにシェアしたいと思います。一緒に学んでいきましょう。
脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症は、背骨を通る脊柱管が狭くなり、神経根や脊髄が圧迫されることで起こる疾患です。
この状態は、腰痛や下肢のしびれ、歩行時の痛みなどの症状を引き起こし、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
脊柱管狭窄症の基礎知識
脊柱管は、脊椎骨によって形成される管で、その中を脊髄が通っています。
加齢や遺伝、過度なデスクワークなどによる姿勢の悪化、肥満、過去の怪我などが原因で、脊柱管が狭窄することがあります。
狭窄が進むと、脊髄や神経根が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が現れます。
症状と進行
脊柱管狭窄症の初期症状には、腰痛や足のしびれ、歩行時の痛みがあります。
特に長時間歩いた後や立ち続けた後に症状が悪化することが特徴です。
早期発見と適切な対応が進行を遅らせる鍵となります。
予防法としては、以下の点が挙げられます。
- 適切な姿勢を保つ
長時間同じ姿勢でいることを避け、デスクワーク中も意識的に姿勢を正します。 - 定期的な運動
腰周りの筋肉を強化し、柔軟性を保つために、定期的なストレッチや適度な運動が推奨されます。 - 体重管理
過体重は脊椎に負担をかけるため、健康的な体重の維持が重要です。 - 適切な治療
症状が現れた場合は、早めに専門医の診断を受け、物理療法や適切な運動療法を行うことが大切です。
脊柱管狭窄症は、生活習慣の見直しや適切な予防策によって、その進行を遅らせることが可能です。
50代の女性、特に主婦の方々は、日常生活の中で無理なく取り入れられる予防策を実践し、健康な脊椎を維持することが重要です。
デスクワークと脊柱管狭窄症
デスクワークは現代社会で一般的な労働形態ですが、長時間の座りっぱなしは脊柱への負荷を増やし、脊柱管狭窄症のリスクを高めることがあります。
長時間の座り仕事がどのようにリスクを高めるか
デスクワークは、長時間同じ姿勢で座り続けることが多く、これが脊柱管狭窄症のリスクを高める一因となります。
長時間座ることで脊椎にかかる圧力が増し、特に腰部の負担が大きくなります。
この状態が続くと、脊柱管の狭窄を引き起こす原因となることがあり、腰痛や下肢のしびれといった症状が現れることがあります。
姿勢の重要性 正しい座り方と姿勢矯正でリスクを減らす
デスクワーク中の正しい座り方と姿勢矯正は、脊柱管狭窄症のリスクを減らす上で非常に重要です。
理想的な座り方は以下の通り
⚫️背筋を伸ばし、足は床に平らに置き、膝が直角になるように椅子に座る
⚫️コンピューターのモニターは目線の高さに合わせ、手首に負担がかからないようにキーボードを配置する
⚫️定期的に立ち上がり、軽いストレッチや歩行を行う
日常でできる予防策
脊柱管狭窄症の予防には、日常生活での小さな変更が大きな効果をもたらします。
ここでは、簡単に取り入れられるエクササイズと生活習慣の改善策をご紹介します。
簡単にできる腰痛予防のストレッチと体操
脊柱管狭窄症の治療や予防に有効なエクササイズを紹介します。
引用 NHK健康ch
四つんばい正座
四つんばいになり、猫のように背中を丸める。
十分に丸まったら、そのまま正座。
背中を丸めたまま元の四つんばいに戻る。これで1セット。1日3回でもOKです。
足だけハンドニー
四つんばいになり、片足が水平になるように足を真っ直ぐ後ろに伸ばす。
足を上げたときに、体が左右に傾かないことと、お尻と足は水平に保つことがポイント。
このまま姿勢を崩さずに10秒キープ。余裕がある人は足と反対側の手を上げると効果が上がります。
生活習慣の改善 日常生活で気をつけるべきポイント
- 正しい姿勢を心がける
座るときも立つときも、常に背筋を伸ばし、正しい姿勢を保つようにしましょう。 - 重いものを持つときの注意
重い物を持つ際は、腰に負担がかからないように膝を曲げて持ち上げることが重要です。 - 適切な寝具を選ぶ
寝具は体をしっかりと支えるものを選び、睡眠中の姿勢も意識しましょう。 - 水分を十分に取る
水分不足は筋肉の柔軟性を低下させるため、十分な水分補給を心がけましょう。
これらの予防策を日常生活に取り入れることで、脊柱管狭窄症のリスクを減らし、より健康的な生活を送ることができます。
姿勢改善と健康管理
姿勢の改善と健康管理は、脊柱管狭窄症予防において重要な役割を果たします。
特に、長時間座り続けることが多い方々にとって、適切な椅子の選び方とバランスの取れた運動は必須です。
椅子の選び方 腰痛予防に適した椅子の特徴
- 適切なサポート
腰部をしっかりと支えることができる椅子を選びましょう。
腰部サポートがある椅子は、長時間座っていても腰への負担を軽減します。 - 高さ調節機能
座面の高さが調節できる椅子を選ぶことで、足がしっかりと床につく最適な高さに設定できます。
これにより、膝と腰への負担を減らすことができます。 - 座面の快適さ
長時間座ることを考慮して、座面が硬すぎず、柔らかすぎない椅子を選びましょう。適度なクッション性が長時間の座り心地を向上させます。
運動とバランス 脊柱管狭窄症予防に効果的な運動の種類
- ウォーキング
低負荷でありながら全身を動かすことができるウォーキングは、脊柱管狭窄症予防に最適です。定期的なウォーキングは、筋力を維持し、体重管理にも役立ちます。 - 水中ウォーキング
水中での運動は、関節や脊椎への負担が少ないため、脊柱管狭窄症の予防に効果的です。 - ストレッチ
日常的に行うストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、脊椎周りの圧力を軽減します。
特に腰回りと脚のストレッチは、腰痛予防に効果的です。
姿勢の改善と健康管理を意識することで、脊柱管狭窄症のリスクを減らし、より快適な日常生活を送ることが可能になります。
適切な椅子の選択とバランスの取れた運動を日常に取り入れ、健康的な生活を目指しましょう。
専門家による治療
脊柱管狭窄症の治療は、症状の重さや進行度によって異なります。
非手術治療から手術治療まで、幅広い選択肢があり、患者さん一人ひとりに合った治療法を専門家が提案します。
治療法の選択 非手術治療から手術治療までの選択肢
非手術治療
初期段階や軽度の脊柱管狭窄症では、物理療法、薬物療法、エクササイズ療法などの非手術治療が効果的です。
これらの治療は、痛みの管理と症状の進行を遅らせることを目的としています。
手術治療
症状が重度で日常生活に大きな影響を及ぼす場合や、非手術治療での改善が見られない場合には、手術治療が選択されることがあります。
手術にはリスクも伴いますが、神経圧迫の解除や脊柱の安定化を図ることができます。
整形外科と整骨院 どのようなサポートが受けられるか
整形外科
脊柱管狭窄症の診断、治療計画の立案、薬物療法や手術治療など、医学的なアプローチを提供します。
症状の評価や治療の効果を定期的にチェックし、必要に応じて治療法を調整します。
整骨院
物理療法やマッサージ、運動療法など、非手術治療に重点を置いたサポートを提供します。
特に、痛みの緩和や筋肉の強化、姿勢の改善に効果的な治療を行います。
専門家による治療を受けることで、脊柱管狭窄症の症状を効果的に管理し、生活の質を向上させることが可能です。
症状や治療法についての疑問や不安がある場合は、適切な専門家に相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。
まとめ
さて、脊柱管狭窄症について色々とお話ししてきましたが、いかがでしたか?
デスクワークが日常の私たちにとって、ちょっとした姿勢の改善や日常生活での注意点、そして定期的なエクササイズがいかに大切かがお分かりいただけたかと思います。
脊柱管狭窄症は、知らず知らずのうちに進行してしまうこともありますが、今回ご紹介したような予防策や改善方法を取り入れることで、そのリスクを大きく減らすことができます。
また、万が一の症状が現れたときは、専門家のアドバイスを仰ぐことが何よりも大切です。
私たちの体は、日々の積み重ねによって形成されます。
今日からできる小さな一歩が、将来の大きな健康を守るための鍵となります。デスクワークで忙しい毎日を送る中でも、自分の体を大切にする時間を見つけてくださいね。
この記事が、少しでも皆さんの健康管理に役立つ情報となれば幸いです。脊柱管狭窄症に負けない、快適なデスクワークライフを送りましょう!
\内視鏡手術の話題を記事にしました/
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