最近、久しぶりに友人と2人で贅沢なランチを楽しみに出かけました。
「今日はゆっくり話そうね」と席に着いたものの、隣のテーブルから聞こえてくるアラフィフ女性グループの大きな笑い声とおしゃべりに、私たちの会話はどんどんかき消されていきました。
「もう少し静かにしてほしいな…」と心の中で思いながら、ふと
もしかして自分も気づかないうちに“声が大きいおばさん”になっているのかも?
と不安になりました。
声が大きくなるのはなぜ?——医学的・心理的な理由
「声が大きい人が苦手」と感じる人は少なくありません。
けれど、声が大きい本人は、自分ではまったく気づいていないことが多いのです。
50代以降の女性が「声が大きくなりやすい」のには、きちんと理由があります。
加齢による聴力・声帯の変化
年齢を重ねると、特に高音域の聴力が低下しやすくなります。
相手の声や自分の声が聞き取りにくくなり、無意識に声を張り上げてしまうようになります。
また、更年期には声帯がむくんだり筋力が衰えたりすることもあり、声のコントロールが難しくなるケースもあります。
「最近、家族に“声が大きいよ”って言われるようになった…」という話は、実際よく聞きます。

子供によく注意されます・・・
集団心理と“盛り上がり”の効果
4人、6人と人数が増えると、誰かの声にかき消されないようにと、自然と声が大きくなります。
共感やリアクションを大切にする女性同士の会話では、笑い声や相槌も大きくなる傾向があります。
周囲への“鈍感力”が高まる
年齢とともに「恥ずかしい」「気をつけなきゃ」という気持ちが薄れ、他人の目を気にしなくなる傾向もあります。
これは「自分らしく生きる強さ」として誇らしい一方で、無意識の迷惑行動にもつながりやすくなります。
自分も気をつけたい!声が大きくならないための7つの工夫
「もしかして私も…?」と気づいたら、今日からできることがあります。
周囲にやさしく、自分も気持ちよく過ごすためのヒントを7つご紹介します。
自分の声を録音してチェック
スマホで自分の会話を録音してみると、「えっ、こんなに大きかったの?」と驚くことも。客観的に聞くことで気づけることがあります。
少人数で会う
2〜3人で会うと、自然と声が落ち着きやすくなります。
人数が多いほど、どうしても声は大きくなりがちです。

私はじっくり話したいので基本は2人です。
マックス4人かな〜
静かな席や個室を選ぶ
周囲がうるさいと、自然に声を張ってしまいます。静かな空間を選ぶだけで、声のボリュームも変わります。
相手との距離を近くに
L字型や横並びで座ると、声を張らずに会話がしやすくなります。
テーブルの配置もひと工夫を。
合図を決めておく
「声、大きくなってきたかも」と思ったら、目配せや手を軽く挙げるなど、グループ内で合図を決めておくと安心です。
聴力をチェック
「聞こえづらいな」と感じたら、耳鼻科でのチェックや補聴器の検討も大切です。
声の大きさは、聴こえ方と直結しています。
周囲の空気を感じる
周りのテーブルが静かに過ごしていたら、自分たちの声がどう聞こえているか、ふと意識してみてください。
「気づける大人」は素敵。恥ずかしい思いをする前に
声が大きいのは、障害や性格の問題ではありません。
けれど、「誰かに迷惑をかけていないか?」と自分に問いかけられる人は、年齢を重ねても品よく見えるものです。
気の合う友人と楽しく過ごすこと。
そして、その場を共有している他の人にも心地よい空間をつくること。
両方を大切にできるのが、大人の女性の魅力だと思います。
あなたは「声が大きい人」についてどう思いますか?
気づいたこと、感じたことがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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